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2006/06/25

ちょっと愚痴です 医療崩壊はすぐそこか?

Iryouいやーずーっと雨降りで☆屋さんにはつらい季節ですねー。今日は医師会の休日センター出務で一日潰れました。まあ病院当直よりはよっぽど暇なのでかねてより読んでみたかった本を読んじゃいました。「医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か」です。今の日本の医療の現状・特に勤務医のおかれた立場・風潮を的確に表していると思いました。世界中でも高度で安価な医療を提供しているのは、勤務医の先生方の献身的な労働の産物であるという事実をもっと広く国民に知ってもらう努力が必要だと思います。が・・・既に私が勤務医をやめるころから一部で見られていた事態が予想以上に広がっていることを実感しました。産科・小児科医療が危機に瀕していることは報道されますが、それは循環器・消化器内科や外科という診療科にもすぐに訪れることは容易に想像できます。私が医師になった20年前で既に一般外科への入局者は激減していましたから・・・。特に大都市以外では、通常の入院治療もままならない都市が各地に出てきています。当地の市民病院でも、医局からの派遣が途絶えて内科医師がこの数年で半分になり、既に常勤医だけでは入院病棟の維持すら難しい状態に直面しています。とうとうこの9月からは開業医が日曜日の日直に出務する事態になる予定です。勤務医先生の奴隷的労働でささえられた国民皆保険制度と米国流の医療訴訟社会では、若い優秀な医者たちはリスクの高い診療科を志さないのは仕方が無いことですね。10年以内にはいままで社会に貢献した皆保険制度は崩壊し、外資と一部国内のハゲタカ医療保険に国民の財産が食いつぶされていくのはミエミエなんですがね。異常な高齢化という社会構造の大きな変化があったにしろ、自民党どころかこの国の将来をも壊してしまった首相の責任は大きいねー。
今医者の間で嘲笑を買っているflash 心の底から私は笑えませんでした・・・。
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コメント

貴方に保険では月に4回までしか診療出来ません。
それ以上を希望であれば保険をUPして下さいと言うアメリカの現実を知らせないであれは改悪と言うのだと思います。
安心して出産が出来ないって現状、金をいくら補助しても無意味でしょう。
脳外科医のなり手も少なくなったと聞きました。

投稿: メーテル | 2006/06/26 13:03

地方では、医療崩壊はかなりの速度で進んでいます。

先日、地元の公立総合病院が潰れました。
山奥の公立総合病院も、昔は総合病院としてきちんと機能していましたが、
今は病院としての機能はほとんど崩壊しています。
地元の中核になっている公立病院の崩壊も時間の問題でしょう。
十年前は、どこも普通に機能していました。

勤務先の病院の近くにある公立総合病院も崩壊寸前で、
緊急の時は、隣市にある、まだ崩壊していない病院に搬送したりする
ことが多いですね。

かくいう私は勤務医(精神科)ですが、今年の一月、同僚が心筋梗塞で倒れ、
五月まで週に80~100時間の勤務が続きました。この状況が続くようであれば、
六月からは全員が勤務をやめるぞと脅し、当直要員だけは確保といった状況です。

一度崩壊してしまうと、再建にはかなりの時間がかかります。

投稿: K&R | 2006/06/26 17:22

メーテルさんが言われるように10年以内に首相の理想とする、アメリカ流階層社会が、日本でも真っ先に医療で実現できそうですね。今のペースで行くと、政令指定都市以外では公的病院はほとんど消滅するでしょう。補助金頼みで成り立っている地方が悪いといってしまえばそれまでですが、それでは一つの国として成り立つのか大いに疑問です。

K&R先生ご苦労様です。勤務医していた時に当直開けも通常勤務って言うのはどう考えても労働基準法違反だなーって思ってましたよ。そういうことから改善しないと一度モチベーションの下がった医療関係者にがんばってもらうのは無理でしょうね。若い先生と話してると、もう医者だけにhumanityを期待しないでほしいという意見をよく聞きます。彼らが言っていることは、経済至上主義のこの世の中では当たり前のことでしょう。日銀総裁ですらあの有様ですから・・・

うちの坊主が医者になりたいといったらきっとこういいますね。「この国では、患者さんを診ない医者になりなさい。どうしても診たければアメリカに行くことだね」ほんと笑えない世の中になりましたよ。

投稿: MIK(田舎) | 2006/06/26 22:27

MIK先生、九月からは市民病院の応援ですか。ごくろうさまです。

今月は当直医が確保できたおかげで、週に60時間くらいの通常勤務に戻り、
束の間の人間らしい生活です。来月もどうにか・・・
しかし、いつまで大丈夫か・・・心もとないところがあります。

13年前に東京から帰郷したのですが、驚いたことがあります。
東京では、ノブリスとして扱ってもらっていましたから、三日続けての
当直も平気でしたが、帰郷してみると、医師は既に労働者扱いでした。
しかも、労働基準法の適用にさえならない・・・

幸い、私が勤務している病院では、田舎ということもあるのか、
ノブリスとして待遇してくれるところも多く、そのおかげで持っているようなものです。
警察・検察・裁判所・保護観察所・他の役所も、仕事仲間といった感じで、
気兼ねなくお互いに相談できます。疲れがたまっている時は、
診療業務に支障のない範囲で、仕事の時間を裁量することができます。

しかし、これがなくなったら、持たないでしょう。

投稿: K&R | 2006/06/26 23:59

ノブリスは今の日本では既に死語になりつつありますね。私たちが医師になったころには、一応ノブリスとしての自覚に基づいて、少々の激務も不公平も受け入れる寛容さを教育されたのですが、今の若い医師たちにそれを話しても理解してもらうのは難しいですね。彼らは医者を「職業」として選んだのであってそれ以外の意味は無いんですよね。だから条件のいい医師としての職種を選択するという発想しか沸いてこないんですよ。しかし今の世の中の風潮を見ていると、それを否定することはできませんね。

投稿: MIK(田舎) | 2006/06/27 00:13

ようやく手元に届きました。
明日は当直ですから、時間があったら、じっくり読んでみる予定です。
医療観察法が施行されて一年になりますが、今度は鑑定をしなくては
ならなくなりそうです。
事前調査の結果を見ると・・・十分に警戒し、万が一のことが起こら
ないよういくつものガードを準備した上で臨まないと、こちらの命が
なくなりそうです。

投稿: K&R | 2006/06/29 20:00

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